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Bybit(バイビット)の資金調達率をすぐ確認!計算方法か履歴の見方まで

1分で理解する要約
  • Bybitのレバレッジ取引では資金調達料という手数料でポジションの偏りを是正する
  • 資金調達率は資金調達料のを決める手数料利率である
  • 資金調達率と上手く付き合うとBybitから手数料を受け取れる
  • 他の人気取引所と比べ、Bybitの手数料は初心者にも易しい傾向

「Bybitで発生する資金調達率とは何?」と疑問に思っていませんでしょうか。

資金調達率とは、Bybitでレバレッジをかけた取引を行う際に発生する手数料です。

手数料と言っても、相場の状況によってレートが変動し、上手く立ち回ればBybitから手数料を受け取ることもできます。

そこで、本記事では、資金調達率のルールや賢い立ち回り方を紹介していきます。

目次

そもそも資金調達率とはどんな手数料?

上段はビットダオトークン (BIT) の現物取引、下段はレバレッジ取引(インバース無期限契約)の価格です。

ご覧の様に、現物価格は1.394ドル、レバレッジ取引の価格は1.387ドルと両者は同じ仮想通貨を取引しているにも関わらず、相場が若干異なります。

そこで、限月の無いレバレッジ取引では資金調達率を定めて手数料を調整し、現物価格との乖離を埋めようとしています。

資金調達率とは、レバレッジをかけた取引と、仮想通貨の現物取引の価格の差をなるべく小さくするために設置されている手数料利率のことです。

「ファンディングレート」や「fr」とも呼ばれます。

従って、ファンディングレートの手数料率は常に一定とは限りません。

資金調達率は、プラスかマイナスによって手数料を支払うユーザーが決定します。

ファンディングレートマイナスプラス
ロングポジション保有者受け取る支払う
ショートポジション保有者支払う受け取る
資金調達料を支払う側と受け取る側

レバレッジ取引では、買い注文のことをロングポジション、売り注文のことをショートポジションと言います。

なお、上記画像を取得した際は「-0.2519%」の資金調達率が発生していました。手数料利率がマイナスなので、ロングポジションを保有するユーザーが資金調達料を受け取り、ショートポジションのユーザーが支払います。

仮に、10万円分のポジションを保有していた場合、10万円x0.2519%≒252円なので、資金調達料の受け渡しは以下の様になります。

ロングポジションショートポジション
252円分のBITを受け取る252円分のBITを支払う
資金調達料を支払う側と受け取る側

つまり、上記画像のレバレッジ取引の価格は現物の価格よりも安いため、潜在的に価格を吊り下げるショートポジションから手数料を徴収し、潜在的に価格を釣り上げるロングポジションに手数料を支払います。

このタイミングでロングポジションを持つと、取引所から支払われる資金調達料のインセンティブが発生するので、結果的に市場の売りと買いのバランスが現物の価格に近づいていきます。

このように、レバレッジをかけた取引では、資金調達率という変動性の手数料によって相場の価格を正常化しています。

資金調達率と資金調達料の違い
  • 資金調達率:デリバティブ取引と現物取引の価格乖離を埋める手数料利率
  • 資金調達料:実際に支払う手数料の金額

Bybit (バイビット) 資金調達料はどの様に計算する?

Bybitの資金調達料は、以下の様に算出されます。

- 資金調達料 = ポジション価額 x 資金調達率(%)
- ポジション価額 = 契約数量 ÷ マーク価格

また、資金調達料の支払いは、原則として日本時間の午前1時、午前9時、午後5時に発生します。

なお、マーク価格とは、Bybitにおける基準価格の一つです。

マーク価格は、含み損や含み益、損失が膨らんで強制的にポジションが決済されるロスカット(精算)が実行される際の公正価格とされています。

マーク価格は、取引画面の「取引板」から確認できます。

Bybitのマーク価格は、市場価格(最終取引価格)の横に表示されている、黄色い旗が目印の価格になります。

また、資金調達率はチャート画面の右上に表示されています。

画像赤枠内の、左側が資金調達率、右が次回の資金調達料発生までのカウントダウンです。

保有するポジションに、上記の資金調達率をかけたものが資金調達料となり、日本時間の午前1時、午前9時、午後5時になるとロングポジションとショートポジションの間で手数料の受け渡しが行われます。

Bybit (バイビット) の資金調達率の履歴を確認する方法

Bybitにログイン後、契約情報から資金調達率の履歴を確認することができます。

下にスクロールすると、日時ごとに資金調達率を確認することができます。8時間ごとに新しく更新されます。

Bybit (バイビット) の資金調達率の利率

資金調達率の変動幅

ビットコイン (BTC) をはじめとするメジャーな仮想通貨の資金調達率は、-0.375~-0.001%、または0.001%~0.375%の範囲で動きます。

ただし、流動性が小さい銘柄では、±0.375%を超えた資金調達率を記録する可能性もあります。

資金調達料の発生するタイミング

Bybitでは、原則として日本時間の午前1時、午前9時、午後5時の3回に資金調達料の受け渡しが発生します。

資金調達料は、注文のタイミングを問わず、ポジションを保有する全ユーザーに対して発生します。

なお、上記の時間の直前にポジションを閉じ、資金調達料の受け渡しの後に再度ポジションを持ち直した場合は、手数料を払う必要はありません。

資金調達率がプラスか、マイナスかをきちんと把握しておくことで手数料の支払いを回避したり、きちんとリベートを受け取れたりします。

Bybit (バイビット) の資金調達率と賢く付き合う方法

デルタニュートラル戦略という投資手法を使うと、相場状況によっては資金調達料をタダ取りすることができます。

こちらは、Bybitの資金調達率は、値がプラスかマイナスかによって手数料の支払い手が違うことに着目した戦略です。

これまでのBybitの資金調達率を振り返ると、プラスの値のほうがマイナスの値よりも多く計測されています。

そのため、現物で仮想通貨を保有し、その保有額と同額のレバレッジ1倍ショートポジションを持つことでトータル収支を相殺し、資金調達料のみをタダ取りできます。

デルタニュートラル戦略は以下の記事で詳しく解説しています。

Bybit (バイビット) の資金調達料は安い?他取引所との比較

Bybitと他大手取引所の資金調達率比較

取引所名国内/海外資金調達率最大レバレッジ
Bybit海外±0.375%100倍
BINANCE海外±0.75%25倍
DMM Bitcoin国内一律0.04%2倍
bitFlyer国内一律0.04%2倍

Bybitの資金調達率の最大の特徴は、手数料利率が相場の動きによってプラス・マイナスの値を取っていることです。

国内の仮想通貨取引所では、資金調達料に相当する「スワップ手数料」を定めていますが、こちらは日をまたいで保有される全てのポジションに対して一律の手数料を徴収します。

つまり、国内の取引所では資金調達料を支払うことはあっても受け取ることはありません。

また、Bybitと同じく世界大手の取引所BINANCEの資金調達率は±0.75%とかなり大きな変動幅を取っています。

そのため、相場の動向をきちんと把握しておかないとより大きな資金調達料を徴収されてしまう可能性もあり、資産管理が難しくなるでしょう。

その点、Bybitは初心者でも扱いやすい利率に設定されており、かつ国内の取引所とは違って資金調達料の受け取りも狙えるために、総合点はかなり高いです。

Bybit (バイビット) の資金調達率の算出方法を参考までに紹介

資金調達率の計算には、以下の2つの要素が関わってきます。

  • 金利
  • プレミアムインデックス

金利は、BTCなどの基本通貨とUSDなどの換算通貨の間の差分で、以下の計算式で求めます。

金利(I)=(換算通貨金利指数ー基本通貨金利指数)÷資金調達間隔

なお、資金調達間隔は、文字通り資金調達料の発生する間隔を24時間で割って算出します。

つまり、Bybitの資金調達間隔は24時間÷8時間=3ということになります。

金利に関しては、以下の計算式で求めます。

プレミアムインデックス(P)={Max(0,インパクト買気配価格ーマーク価格)ーMax(マーク価格ーインパクト売気配価格)}÷現物価格+現行の資金調達率

最終的な資金調達率は、金利(I)とプレミアムインデックス(P)を用いて以下の様に算出します。

資金調達率(F)=プレミアムインデックス(P)+クランプ(金利(I)-プレミアムインデックス(P),0.05%, -0.05%)

従って、(I – P)が±0.05%以内であれば、F = P +(I – P)= Iになります。言い換えれば、資金調達率は金利に等しくなります。

Bybit (バイビット) の資金調達率以外の手数料もおさらい

Bybitでは、資金調達率の他にも取引に手数料がかかります。

手数料一覧

資金調達率以外でBybit利用時にかかる手数料は以下のとおりです。

  • 取引手数料
  • 仮想通貨の入金・送金手数料

仮想通貨取引所を使うときは、どのような行動で手数料が発生するかの全容をつかむことが大切です。無駄な出費を抑えるためにも、手数料をひととおり把握しておきましょう。

取引手数料

Bybitでは米ドル建てで以下の4種類の仮想通貨を扱っており、どれもMaker手数料が0.01-0.0%で、Taker手数料が0.06-0.03%です。

Makerは指値注文にかかる取引手数料で、マイナスのため買値が少し安くなったり、売値が増えたりします。買値と売値の差を意味するスプレッドを狭く済ませやすいこともポイントで、積極的に取り組みやすいでしょう。Takerは成行注文の取引手数料で、指値よりもかかりがちです。

入金・送金手数料

Bybitでは米ドルの入金には手数料がかかりません。通貨ペアが米ドル建てばかりで、ビットコインやイーサリアムなどは、Bybitに送金できないので気をつけましょう。テザーだけはビットコイン売買の支払い通貨に使えるため送金可能で、手数料はかかりません。

参考 : Bybit (バイビット) の手数料を徹底解説 | 他の取引所との比較や安く抑える方法とは

Bybit (バイビット) の資金調達率 まとめ

Bybitでは、原則として1日3回、午前1時、午前9時、午後5時のタイミングで資金調達料の受け渡しが発生し、こちらは現物価格と先物価格の相場から算出される資金調達率によって利率が変動します。

Bybitの資金調達料では、マイナス手数料が狙えるため、上手く立ち回ればお得に取引が行なえます。

なので、Bybitの資金調達率を有効に活かしながら利益確保を狙うとよいでしょう。

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