- Bybitでは最大100倍までレバレッジをかけられる
- 分離マージンによる所持金制限や、クロスマージンでの全額を使った取引も可能
- レバレッジの設定変更機能を使い、柔軟に対応していこう
これからBybitを使う前に、レバレッジ取引のやり方を学んでおきたい方もいるでしょう。最大100倍ものレバレッジをかけられ、途中での設定変更もできます。分離マージンやクロスマージンを使い分けることで戦略的な投資も可能です。
今回はBybitでレバレッジ取引を始めたい方のために、仕組みややり方などを紹介します。これを参考にして仮想通貨トレードへの理解を深めつつ、Bybitのシステムを学べるでしょう。
レバレッジとは?
レバレッジとは取引所に証拠金を預け、決まった倍数分を予算として取引ができるものです。仮想通貨に限らず、株式やFXなどさまざまなトレード分野で多くの取引所が扱っています。
少ない予算を払うだけで仮想通貨をたくさん買えることから、まとまった利益を狙えますが、大損などのリスクにも注意が必要です。
メリット
レバレッジのメリットは少ないお金を取引所に預けただけでも、多くの金額分の売買を行えることです。証拠金が1万円だけでもレバレッジ100倍なら100万円という形で、初めての取引から大きなお金を動かせるため、うまくいけば多額の利益を生み出せるかもしれません。
持っていない仮想通貨を売る「空売り」を行い、同じ数量分をあとで買い戻す行動も可能で、値下がり後の買い戻しで利益を確保できます。レバレッジでは大きな利益を生み出すチャンスが多いのが特徴です。
デメリット
レバレッジ取引は一攫千金のチャンスもありますが、そのぶん大損のリスクも膨らむことに気をつけましょう。多額のお金を支払って買った仮想通貨が下落したときなどは大損につながり、取引所側でロスカットとして勝手に売られるなど、強制的に決済を受けるおそれもあります。
レバレッジ取引では仮想通貨を持っている間、「スワップポイント」という手数料も毎日かかるので、長期保有にも向いていない欠点にも注意です。
最大レバレッジとは?
レバレッジ取引における最大倍数を意味しており、取引所によって数字が異なります。日本国内では金融庁からの規制もあり、最大4倍以内がほとんどです。しかし海外では4倍を超えて2ケタ、3ケタの最大倍数を設けているところも珍しくありません。たとえば中国のBiboxなどでは最大50倍までレバレッジをかけられます。
最近では日本語に対応した海外の取引所もあり、レバレッジで設けたい日本人にとって注目です。
Bybit (バイビット) は最大レバレッジ100倍
Bybitでは最大100倍までレバレッジをかけられるので、預けたお金が少なくても大きな利益を狙えるでしょう。
レバレッジにはクロスマージンと分離マージンという2つの投資形式があり、違いを学ぶことも大切です。詳しくは後述しますが、取引のスタイルによって使い分けるということを覚えておきましょう。
国内仮想通貨取引所とレバレッジ比較
Bybitでは100倍までレバレッジをかけられますが、国内の仮想通貨取引所は金融庁からの規制などの背景もあり、2020年5月時点では最大4倍が多いなど限定的です。
取引所名 | 最大レバレッジ倍数 |
---|---|
Bybit | 100倍 |
GMOコイン | 2倍 |
DMMビットコイン | 2倍 |
bitFlyer | 2倍 |
TAOTAO | 2倍 |
BITPoint | 2倍 |
他の海外暗号資産(仮想通貨)とレバレッジ比較
Bybitの最大レバレッジを他の主要な海外取引所と比較してみましょう。
海外取引所 | 最大レバレッジ |
---|---|
Bybit | 100倍 |
BINANCE | 20倍 |
FTX | 20倍 |
海外取引所の中で比較してみると、Bybitの最大レバレッジ100倍かなり驚異的な数字です。
以前まではBINANCEも最大100m倍のレバレッジ、FTXは最大で101倍のレバレッジとなっていましたが、最近になって下方修正を行いました。
こうした情勢に目もくれず、Bybitでは最大100倍のレバレッジを貫いています。
また、国内取引所の最大レバレッジがせいぜい2倍であることを考えると、国内取引所でレバレッジ取引をするインセンティブがほぼなくなってしまうでしょう。
Bybit (バイビット) のクロスマージン・分離マージン
レバレッジにはお金をコントロールする方法が2つあり、クロスマージンと分離マージンに分かれます。利益の最大化を狙うならクロスマージン、リスクを管理しながら取引を進めるなら分離マージンがおすすめです。
クロスマージン
証拠金として預けたお金のうち、すべてを使う方法をクロスマージンと呼びます。取引所に預けたお金をフル活用させながら一攫千金を狙いたい人に向いているでしょう。
利益の最大化を狙いやすいのが魅力ですが、損失リスクも大きくなるため注意が大切です。倍数が大きいほど少しの値下がりでもロスカットにつながりやすいデメリットもあります。クロスマージンにこだわりすぎて資産を溶かしすぎないように気をつけながら、目標利益を目指しましょう。
クロスマージンの必要証拠金と維持証拠金
上記のようにクロスマージンでは証拠金として預けたお金を全てポジションの証拠金として利用するため、自由なレバレッジ設定ができず100倍のみです。
そのため必要証拠金はBybitで利用可能な最大のレバレッジ100倍で計算されます。
クロスマージンのロスカット
Bybitでは後ほど説明するように破産価格という独自基準を用いてロスカットを行っています。レバレッジの倍数を変えるとこのロスカットの基準も変化するので注意が必要です。計算式は後ほどご紹介します。
分離マージン
証拠金の一部しか使わずに仮想通貨投資を行う方法です。口座に預けたお金の一部を温存しながら投資を楽しめます。レバレッジ取引に慣れていないうちは分離マージンがおすすめです。
Bybitではゲージや手動入力を使って、レバレッジの倍数などを調整できる機能があります。最大100倍にこだわる必要はないので、自身の投資スタイルに合わせて倍数を決められることに注目です。初めてレバレッジ取引に挑んでリスクを最小化したい人は、分離マージン機能を使って1倍設定でやってみましょう。
分離マージンの必要証拠金と維持証拠金
分離マージンにおいて、必要証拠金はレバレッジ倍数に応じて変化するのでこちらも計算してしっかり把握しておく必要があります。
- 必要証拠金=契約サイズ×参入価格÷レバレッジ
また維持証拠金は以下の計算式で求められます。
- 維持証拠金=ポジション価格×維持証拠金率
分離マージンのロスカット
分離マージンでは、Bybitでの契約の種類や保有しているポジションによって、ロスカットの基準となる破産価格が異なります。
Bybit (バイビット) のレバレッジ取引のやり方:レバレッジの設定・変更方法
インバース無期限のトレードでレバレッジ設定を変えられます。
画面右上にレバレッジ調整ゲージがあります。何もしていないと証拠金の100倍分まで取引できるクロスマージン状態ですが、数字と「x」を合わせた表記の上にあるボタンを押せば、決まった倍数分のレバレッジが有効になるしくみです。
画像では2xに指定し、2倍まで取引できるようになっています。
鉛筆マークをクリックすると、手動設定に入ります。
数字入力でレバレッジを指定できるようになりました。4や12のようなゲージにない倍数も設定できるので、分離マージンを使った独自の投資戦略を組めるでしょう。
Bybit (バイビット) はレバレッジを途中で変えられる
Bybitでは保有中のポジションのレバレッジもチェンジできます。仮想通貨を買ったり空売りしたりしたあとでも、気が変わって倍数を変えたときに、保有中のポジションにも反映できることがポイントです。
ただし倍数を変えるとロスカットの基準も変わるので気をつけなければなりません。1倍から100倍などのように、倍数を大きく変えた瞬間にロスカットが決まることもあるでしょう。Bybitでは他の取引所にありがちな証拠金維持率ではなく、破産価格という独自基準を設けており、保有中のポジションがこれを下回った時点でロスカットが決まります。計算式は以下のとおりです。
- ロングポジション ・ 平均参入価格 × レバレッジ ÷ (レバレッジ + 1)
- ショートポジション ・ 平均参入価格 × レバレッジ ÷ (レバレッジ - 1)
レバレッジ倍数を変える前に変更後のポジションに対する破産価格を計算しておきましょう。
Bybit (バイビット) のレバレッジ取引のやり方:注文方法
ここからはレバレッジの設定が終わった後の注文方法について解説していきます。Bybitには以下の3つの注文方法があります。
- 指値注文
- 成行注文
- 条件付き注文
それぞれの特徴を理解して、適切な注文方法を選択することが大切です。一つ一つ詳しくみていきましょう。
指値注文
指値注文とは、取引する価格を指定して発注する注文方法です。指値注文では、まずレバレッジ・注文数量・注文価格を指定し、買い (ロング) または売り (ショート) の注文を出します。その後、市場価格が指定した価格に達すると、その注文が約定します。
指値注文のメリットは、自分が取引を行いたいタイミングになるまで相場を見守る手間がかからないことです。あらかじめ取引価格を計画した上で注文を出し、その取引価格に達すると自動で注文を約定してくれます。
また、Bybitでは指値注文をすると0.025%の手数料を受け取ることができます。 (メイカー手数料)そのためBybitでの取引は、基本的にこの指値注文を使っていくことが一般的です。
成行注文
成行注文とは、指値注文とは対照的に、取引する価格を指定せずに発注する注文方法です。成行注文では、レバレッジ・注文数量を指定し、買い (ロング) または売り (ショート) の注文を出します。指値注文とは違い注文価格は指定しません。発注時に取引可能な市場価格でそのまま注文が約定します。
成行注文のメリットは、想定外のチャンスや危機に柔軟に対応できる点です。指値注文は自分の想定をもとに注文を出しますが、市場は想定通りに動くことばかりではないため、そういった場合にこの成行注文を使う必要が出てきます。
成行注文をする際は、0.06-0.03%の手数料を支払う必要があります。 (テイカー手数料)そのため、成行注文は必要な時に限定的に使っていきましょう。
条件付き注文
条件付き注文とは、トリガー価格を指定して発注する注文方法です。条件付き注文では、市場価格が予め予想した価格 (トリガー価格) に達した段階で、成行注文か指値注文を自動的に発注させることができます。すなわち、前述した指値注文・成行注文を市場の動向によってさらに段階的に選択できることになります。
条件付き注文で行う指値注文を「条件付き指値注文」、成行注文を「条件付き成行注文」といいます。条件付き注文のメリットは、保有しているポジションを部分的に異なる価格で決済したりといった、複雑な注文を実現できる点です。
初心者の方には最初は難しいかもしれないので、慣れるまでは指値・成行注文を主に利用していきましょう。これら2つだけでも取引で利益を出すことは十分可能です。
Bybit (バイビット) レバレッジ まとめ
Bybitでは最大100倍までレバレッジをかけられます。クロスマージンで全額分を取引に使えますが、分離マージンで投資金を抑えればリスクをコントロールできます。自身が希望する投資スタイルに合わせてマージンを決めましょう。
レバレッジは大きな利益を狙えますが、損失が膨らむリスクもあり、損をしすぎるとロスカットを受けるおそれもあります。計画的にお金を管理しながら取り組むことが大切です。
今回の記事でBybitが気になったら、早速口座を開いてビットコインなどの売買を始めてみませんか。
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