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Bybit (バイビット) の逆指値注文の方法・使い方ガイド

1分で理解する要約
  • Bybitの逆指値注文は「条件付き」から設定する
  • 注文が発動する「市場価格 (トリガー価格) 」を入力する
  • 価格の修正はチャート下の「条件付き」欄の鉛筆マークをクリック

高いレバレッジで魅力的で海外取引所での取引をメインとするトレーダーからも人気を得ているBybit。

様々な注文方法に対応していますが、逆指値注文にも対応しています。本記事ではBybitで逆指値注文を行う手順を画像付きでわかりやすく解説します。

目次

Bybit (バイビット) の逆指値注文

逆指値注文は、注文が発せられる市場価格 (トリガー価格) を指定して行う注文方法です。指値注文と比較するとわかりやすいです。

指値注文の例を見てみましょう。1BTC=100万円で買いポジションを建てたあと利確するためにすぐに1BTC=110万円の「指値注文」を行います。そして市場価格が110万円になったとき注文が約定することはおわかりいただけると思います。

一方「1BTC=90万円まで市場価格が下がったら、損切りのために売りたい」ときはどうなるでしょうか?1BTC=90万円の「指値注文」を行えば、現在のレートは1BTC=100万円なのですぐに1BTC=90万円で約定してしまいます。よってこのような場合には「指値注文」は使えません。

上記のような「現在よりも不利なレートになったときに発注したい」ケースに使えるのが「逆指値注文」です。逆指値注文は、注文が発動するトリガー価格 (市場価格) を指定できます。

つまり「市場価格が1BTC=90万円になったときに売る」といった内容の注文を行えます。逆指値は細かく分けると、次の4種類があります。

  • 逆指値の成行売り注文
  • 逆指値の成行買い注文
  • 逆指値の指値売り注文
  • 逆指値の指値買い注文

一般的に「逆指値」は「逆指値の成行売り注文」と「逆指値の成行買い注文」を指します。市場価格がトリガー価格に達したときに、価格を指定せず成行で注文が発せられます。これらはストップ注文とも呼ばれます。

一方「逆指値の指値売り注文」や「逆指値の指値買い注文」はストップ・リミット注文と呼ばれます。市場価格がトリガー価格に達したときに、指値で注文が発せられます。指値のためすぐに約定しない可能性があります。

Bybitでは上記の4種類の逆指値注文に対応しています。逆指値注文を出すときは「条件付き」タブからトリガー価格を設定します。くわしい手順は後述します。

Bybit (バイビット) の逆指値注文のやり方

条件付き発注から行う方法

Bybitの逆指値注文のくわしい手順を見ていきましょう。ここでは「逆指値の成行売り注文」を入れる手順を解説します。条件は以下のように設定しました。

1BTC=10,600ドルのときに1,000ドル分の買いポジションを持った
市場価格が1BTC=10,400ドルに下落したら、損切りのため売りたい (これを逆指値で設定したい)

まず発注ボックスで①「条件付き」をクリックしましょう。この「条件付き」の画面で逆指値の発注条件を設定します。

注文種別は指値と成行を選択できますが、ここでは②「成行」を選択します。そして③トリガー価格の欄に注文が発動する市場価格を入力します。「市場価格が1BTC=10,400ドルに下落したときに売りたい」ので、トリガー価格は「10,400」と入力します。そして④決済するポジション数を入力しましょう。

最後に⑤「売り/ショート」ボタンを押すと逆指値注文の設定は完了です。市場価格が10,400ドルまで下落したときに、成行で1,000契約の売り注文が発注されます。

なお②で「指値」を選択し指値価格を入力すると、「市場価格が10,400ドルまで下落したときに、指値で1,000契約の売り注文が〇〇ドル (指値価格) で発注」されます。指値のためすぐに約定しないリスクがあります。ただし指値注文がMakerとなればリベートをもらえるメリットがあります。

BybitではTaker手数料が0.06-0.03%、Maker手数料が0.01-0.0%となっており、Makerではリベートをもらえる手数料体系になっています。

注文の修正方法

条件付き注文を修正するには、チャート下にあるボックスから①「条件付き」をクリックします。

そして②トリガー価格欄にある鉛筆マークをクリックしましょう。そうするとトリガー価格を修正できます。

Bybit (バイビット) の特殊な逆指値注文

Bybitでは、特殊な逆指値注文としてトレーリングストップ注文を行えます。トレーリングストップとは市場価格に追従して、トリガー価格 (注文が発動される市場価格) が自動的に更新されていく決済注文方法です。市場動向に合わせて有利な価格で決済することが可能となります。

Bybitでトレーリングストップを行うときは、チャート下にあるボックスから①「ポジション」を選択し、②「利食い/損切り (トレーリングストップ) 」欄の鉛筆マークをクリックしましょう。

そうすると、トレール幅を入力する画面が表示されます。トレール幅とは「市場価格との差」のことです。

①トレーリングストップを選択し②トレール幅を入力しましょう。トレーリングストップ注文を発した時点から「トレール幅分」市場価格が変化したときに、決済注文が発注されます。

たとえば「1BTC=10,600ドルでロングポジションを持ったが、市場価格から200ドル下落したらポジションを解消したい」としたとき、トレール幅に「200」と入力します。そうすると、トレーリングストップ注文が発せられた時点の市場価格から200ドル下落したときに売り決済注文が発注されます。

また市場がポジションに有利な方向へ動いたときは、市場価格に追従してトリガー価格が更新されていきます。たとえばトレール幅200ドルで売り決済注文をトレーリングストップ注文で行ったとしましょう。

市場価格が11,000ドルへ上昇した場合は売り決済注文が発せられるトリガー価格は「10,800ドル」へ更新されます。

Bybit (バイビット) の逆指値注文の注意点

「Reduce-Only」のオプション設定が必要となる

Bybitのインバース無期限契約で指値を利用して損切りや利食い注文を出す場合は、「Reduce-Only」を利用しましょう。インバース無期限契約では保有しているポジションと反対の注文を行うことでポジションが決済されるのですが、その際に意図せずポジションを増加させてしまうことがあるからです。

Reduce-Onlyにチェックを入れておくと、「ポジションを減少させるためだけの注文」になり新規ポジション建てが行われません。損切りや利食いの注文が新たなポジションを形成することはなく、意図しないポジションの増加を防げます。

Reduce-Onlyを利用するには①指値注文タブの②下側にある「Reduce-Only」をクリックします。

Bybit (バイビット) の逆指値注文に関するQ&A

指値注文と逆指値注文の違いはなんですか

指値注文と逆指値注文が大きく異なる点は、「注文が発せられるタイミング」です。指値注文を出すとすぐに注文板にその注文が並びますが、逆指値注文はすぐに並びません。なぜなら逆指値注文は「市場価格がトリガー価格に達したとき」にはじめて注文が発せられるからです。

逆指値注文はどのようなときに利用しますか

損切り

逆指値が最も使われる場面が損切りです。損切りとは、損失がこれ以上膨らまないよう損失を確定させることをいいます。たとえば「1BTC=10,600ドルで1,000ドルのロングポジションを持っているが、1BTC=10,400ドルになったら損失がそれ以上膨らまないよう売りたい」といったときに逆指値を使います。

「市場が価格が10,400ドルになったら、指値10,400ドルで (または成行で) 売り注文を行う」という内容の逆指値注文になるでしょう。

利益確保

逆指値が使われるパターンの2つ目が利益の確保です。たとえば「1BTC=10,600ドルでロングポジションを持っている。現在の価格は1BTC=10,800ドルで含み益が出ているが、下落したときは1BTC=10,700ドルで利益を確保したい」といったときです。

このときの注文内容は「市場価格が10,700ドルになったら、指値10,700ドルで (または成行で) 売り注文を行う」となります。

順張り

逆指値の3つ目の使い方は新規注文における順張りです。「この価格ラインを超えたら上昇トレンドになる」といったとき、トレンドに乗れるようあらかじめ逆指値注文を出しておきます。

たとえば「1BTC=10,000ドルを超えたら買い注文を出したい」といったとき、逆指値の注文内容は「市場価格が1BTC=10,000ドルになったときに、指値10,000ドル (または成行で) 買い注文を発注する」となります。

Bybit (バイビット) の逆指値注文に関するまとめ

本記事では、Bybit (バイビット) の逆指値注文について詳しく解説しました。逆指値を利用することで損失の拡大を防げたり、一定の利益を確保できたりします。本記事を参考にぜひBybitで逆指値にチャレンジしてみてください。

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